027 again
『・・・か。もう僕とお前は何の関係もない
消えろ』
『なっ・・!リ・・オン・・』
『気安く僕の名を呼ぶな』
あぁ・・・そんな顔をしないで
僕はそんなこと思ってない
そんなこと思ってもいないのに
そう言わなければ君を傷つける
僕はどうなってもいい
ただ、大切な人達を守れるなら
ただ、君が幸せになってくれるなら
それで いいと思っていた
でも
「な・・・んで?」
僕が死んで、もう18年にもなる。
だって・・・もういい年だ。
他の男を見つけて結婚するなり、同居するなり新しい幸せを見つけてる
そう、思ってた
「ねぇ・・リオン。私、またあの時の夢を見たのよ?」
つき立てた石に名を彫っただけの粗末な墓の前に座り込み微笑みながら語りかけているのは
18年前と変わらない。
距離があるため、墓標になんと刻まれているのかは読み取る事ができないが
「リオン」と語りかけていた辺り僕の墓だという事に予想がいった
「もう・・・18年も経つのにさ・・・おかしいね」
本当に、おかしな話だ。
18年前死んだ人間の事を思い続けて一体どうなるというのだ。
一瞬心に浮かんだ僅かな喜びを自分の中で打ち砕く。
「でも、それだけ貴方の言葉が応えたのよ。あの時は辛かったわ〜」
少しだけむっとしたような表情で墓を睨みつける。
それを聞いて、僕はあの時言った言葉を深く反省した。
それだけ彼女を傷つけていたのだ、あの言葉は
彼女を傷つけたくなくて放ったあの言葉が、彼女の心を傷つけていた
それでは意味がないじゃないかと、内心自嘲気味に呟く
「でもね、私あの時のこと別に怒ってないんだよ」
の言葉にはっとして彼女を見る。
怒ってない?なんで?
僕は、あんなに酷い事を言ったのに!!
「そりゃ確かに辛かったけど・・・
あれがあったから、私夢であなたに逢えるんでしょう?
悲しかったけど、それでももういいと思えるんだ・・・私も結構年だしね。
ごめんね、歪んでるよねこんなの・・」
とは笑い、すぐに切なそうな表情になった。
あぁ、そうか
彼女は、僕のことを愛してくれていたんだ
18年ずっと・・・・
ガサッ
「誰!?」
「・・・・」
「リオン・・・・な・・の?」
の様子を見ていられなくなった僕は、草陰からの前に姿を晒す
草陰から現れた僕に一瞬怪訝そうな表情を見せた後、すぐに誰なのかわかったのかその表情は驚きに変わる。
「なん・・・で・・」
「・・・すまなかった」
は、「なんでここに」と問いたかったのだろうが驚きのあまり言葉が続かないようで言葉は途切れる
じっと僕を見据えているに謝罪の言葉を述べた
「18年・・・僕の言葉はお前を苦しめていたんだな・・・・」
「!!・・聞いてたの・・・?」
「あぁ・・・悪いが聞かせてもらった」
「そ・・っか・・・じゃあ、隠しても仕方ないよね。
うん、そう。18年ずっと・・・」
「すまない・・・」
「っ・・誤らないで!!」
に向かって謝罪の言葉を再び述べると、は弾かれたように叫んだ
「あなたが誤れば、18年前私達は何のために闘ったことになるにの!?
あなたは、自分にとって最善の選択をしたんでしょう?
だったら、誤られる理由はないわ」
「・・・・」
「それに・・・・18年ずっと・・・あなたを忘れずにいられた・・」
そこからは搾り出すように言葉を紡いでいく
「あなたは、もう一度・・・会いにきてくれた
それだけで・・・十分よ」
にっこりと、今にも泣き出しそうな顔でやっと微笑む
「ありがとう・・・エミリオ」
「っ・・・っ!!」
僕に背を向け歩き出したの手を掴み自分の所に引き寄せる
「なっ・・・!!リオン!!」
「エミリオでいい・・・
、すまなかった」
「だから誤らないでって・・・」
「僕が18年前言った言葉は、ウソだ」
「は・・?」
「18年前マリアンを守り、お前を傷つけないように
ミクトランから守るには、ああするしかなかった」
「・・・・・」
「それが、結果お前を傷つける事になってしまって・・・
、泣いてるのか?」
「ひっ・・・く・・良かっ・・た・・・
私・・・エミリ・・オ・・に嫌われた・・ん・・じゃなか・・ったんだ・・・」
心底安心したように涙を流す
「お前を嫌いになる理由などない
本当に・・・すまなかった・・」
「エミリオ・・・」
「なんだ?」
「大好きだよ・・・」
「あぁ・・・僕も、愛している」
――― 18年 動き出す事のなかった歯車は
今再び、動き出す ―――
あとがき(という名の謝罪)
坊ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!(叫
誰だ!?これはっ!!
偽者だ!偽もの!!
くせものじゃあ!!ものども、であえ!!!!(崩壊
しかも、話ぐっちゃぐちゃのぐだぐだじゃねっすか・・・・・・
ホント、ここまで読んでくださった方本当に有難うございます!!
こんな駄文で本当にスミマセンでした。
また、飽きずに読んでやってください・・・
では
by くろごま