医務室の彼女
「もーっ!またこんな怪我してきて!!」
「ふん・・・別にいいだろ・・」
ここは、黒の教団の医務室。
常に医療班の人間が怪我人相手に忙しなく動き回っている。
そこで一際目を引くのが彼女、・。
十代でありながら医療班の班長を務め、さらに容姿端麗、眉目秀麗などの言葉がぴったり当てはまるほどの美人だ。
彼女目当てでわざとケガをしてやってくる団員も居るほど。
黒の教団は女性が少なめなため人気がある人は決まってくる。
科学班助手のリナリーもかなりの美人だが、兄コムイの目があるため恐ろしさで手をだそうという輩はいなかった。
そして彼女に怒鳴られているのはエクソシストの神田 ユウ。
探索部隊の人間からは恐れられてたりする為、神田の周りには患者の大半を占めている探索部隊の人間は一人も寄り付いていない。
その為、医務室の中にはと神田2人だけだった。
「打ち身、すり傷、捻挫・・・ドコをどうしたら訓練だけでここまで傷がつくのよ・・・」
ハァとため息をつく。
「偶然だ」
「偶然で毎回医務室にこられてたまるか!!こんな毎回ケガばっかしてたら身が持たないよ〜神田くん」
「うるせぇよ」
ぶっきらぼうに返す神田にも諦めたのか神田への説教は止めて傷の治療に専念することにした。
「あ〜あ。キレイな顔してるのに・・・顔にまで切り傷あるよ。どれどれ・・・」
最初は腕の傷などをぺたぺたと触りながら傷の様子を確かめていただが、ちらりと神田の顔を見ると顔にまで傷があることに気づき
ずいっと自らの顔を神田へと近づけた。
「!!」
「ん〜・・腕とかの外傷に比べてこっちの方は比較的傷も浅いわね・・・うん、これだったら跡も残らないね。
安心安心!ん?どうしたの神田?」
「///なんでもねぇよ!」
「あ。顔赤い、もしかして風邪!?熱は!?」
顔をうっすらと赤くさせている神田に気づいたは、熱があるのかと思い今度は神田の額に自分の額を当てる。
「っ!!///」
「ん〜熱も無いみたい・・・じゃ、なんで顔赤いの?なんか変なもの食べた?」
「んなわけあるか!!」
「じゃあなんで?新しい病気とか?」
「だから、違うだろ!!」
「ん〜だって他に思いつかないよ。何で?神田他にどっか具合悪いの?」
こいつ・・・ホントに分かってないのか・・・?
と神田は心の中での鈍さに悪態をつく。
はでマジメに神田の顔がどうして赤いのか分からずに近くにあった医学書に手を伸ばしていた。
「オイ、お前本当に分からないのか?」
「へ?」
分からないといったように首を傾げるに神田は「あぁ・・・こいつは本当に分かってないんだ・・・」
と心の中での鈍さ加減を呪った。
「ねぇ、本当にどうしたの神田?やっぱり具合悪いんじゃ・・・」
の言葉が言い終わる前に神田はの腕をグイッと引っ張り、自分の方へ引き寄せそして
にキスをした。
「っ!!」
神田が唇を離すと顔を真っ赤にして唇を手で押さえる。
「これで分かったか?」
とニヤリと口元を歪ませて言う神田。
「オレはお前が好きだ」
「!!?」
「だから毎回、お前に会いたくてここに来てた」
顔を真っ赤にしたまま俯いてしまう。
「返事は別にいい。邪魔したな」
そういって背を向けて去ろうとする神田に
「待って!!」
と呼び止める。
神田はの声にくるりと振り向く。
「あ、ありがとう・・・私もその・・・神田のこと好きです・・」
その言葉に神田も顔を少し赤くする。
「・・・そうか、じゃあこれからは・・・
わざわざ怪我してまでここに来なくていい訳だな」
〜おまけ〜
アレン「神田・・・さんに手を出すなんて・・・」
ラビ「あ・・・アレン?なんか、この辺に黒いものがでてるのはオレの気のせい?」
アレン「何言ってるんです、ラビ。そんなもの気のせいじゃないです」
ラビ「(気のせいじゃないんだ・・・)」
コムイ「ちゃん・・・僕に黙って神田くんと付き合うなんて許さないよ!!」
リナリー「兄さんうるさいわ。今神田の暗殺計画練ってる所なんだから静かにして」
あとがき(という名の反省)
初!神田夢です!!
何かいまいち神田君っぽくない・・・
しかも、なんか神田のキャラがうまくつかめてない!!
はぁ・・・どうしましょう・・・
最初はこんな感じですが、徐々に神田に強くなります!
ではでは、またお会いしましょう!!