「白蘭様、医務室は健康な人が来る場所じゃないって、何度も言ってるじゃないですか!」
「えー、いいじゃん」
ここ数日間続いた、もう何度目かになるかわからないこの言葉の応酬
医務室にいる他の人間達は、その光景にため息を付きつつそそくさとと白蘭のいる医務室を立ち去る
が、問題の2人はその空間に存在するのが自分達だけになっても気づく事は無く口論を繰り広げていた
「だいたいですね、白蘭様がいらしてるせいで私のいる医務室にはいつも人が来ないんですよ!?
私を医者として廃業させたいんですか!?」
「いいじゃん楽できてさ
それに、が医者を辞めるんだったら僕の側近に就けるから仕事がなくなることは無いから安心していいよ」
「そういう問題じゃありません!」
悪びれもなくしれっと言ってのける白蘭にはこめかみを指で押さえながらため息を付く
白蘭はそんなの一挙一動をじっと見つめながら、にこにこと笑みを浮かべていた
はそんな白蘭の相手をするだけ無駄だと悟ったのか、医務室の奥にある自らのデスクに付く
机の引き出しの中から書類とペンを取り出すと、キレイに整理された机の上に置いてカリカリと書類にペンを走らせ始めた
「ねぇ、
何してるの?」
「何って・・・仕事ですよ」
「ふーん・・・楽しい?」
「楽しいとは言えませんけど、仕事ですから」
「ふーん・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
2、3言葉を交わして会話が続かなくなった事で、医務室の中はしんと静まる
しかし、白蘭はそれを気にした様子も無く相変わらず医務室のベッドを一つ占領しながら書類と格闘するを眺める
は先程から痛いくらいに突き刺さる白蘭の視線にため息を付くとペンを机に置いて白蘭に向き直った
「はぁ・・・白蘭様
白蘭様にも執務が残っているのでは?」
「んー・・・多分ね」
「多分じゃないですよ。確実にあります。
毎回毎回私の医務室にいらっしゃってくださるのは結構ですが、執務をしっかりなさって下さい!」
「えー・・・」
「えー、じゃないですっ!!」
「そんなに怒んないでよ
だってさ、
だって、君に会いたかったんだもん
(つまんない仕事より君といる事のほうが、僕にとってずっとずっと重要だからね)
遺書
甘、といいつつもそんな事無い
なんだかぐだぐだ・・・スランプ到来中ですしね。 (ぇ)