朝の風景も、道も何もかも変わらないのに


その日は彼女の様子が違った





どこか思いつめているようで、自然と距離を取られている気がして悲しい


笑顔も声のトーンも変わらないのに、何かが違う





ボンゴレの超直感とかじゃない、多分


もっと違う、俺との間の絆とかなんかそんな曖昧なものだけどそう思う





いつでも気高い彼女は、弱いところをあまり見せない


俺は誰かに頼りっぱなしで、情けない人間だけど


彼女が、が安心してそういう所を見せてくれる人間にはなりたいって思ってる







ボンゴレのボスとか、そういう座には着きたいだなんて思わないけど


彼女の心の中の一番とか、そういう座だったら俺は喜んで着きたい


こんなこと恥ずかしくて絶対言わないし、言えないけど







よくよく考えたら、俺はのことをほとんど何も知らない


それでも俺が知っているのは、彼女は酷く優しい子であること








自分が傷つくのは良いくせに、他人が傷つくのは嫌うし


悲しい事も、辛い事も全部自分の中に隠して、俺達には何も言わない


迷惑を掛けるとか思ってるのかもしれないけど、俺はそんなこと唯の一度だって思った事ないよ


きっと、山本だって獄寺君だってみんなそうだよ








ふと隣にの存在を感じなくなって、振り返るとが俺から少し離れたところに佇んでいた


一瞬だけ見えた彼女の表情は、とても悲しそうだった


きっと彼女はその理由を教えてはくれない





、どうしたの?

 行こう、皆待ってるよ!」




務めて明るい調子で

気付かないフリで





「うん、ごめん・・・

 今行くから」




弱々しく笑う




俺がもっと頼りがいがあれば、キミはそんな顔をしなくなるかな



困ったように少しだけ笑って、に近づく






「?・・・わっ!」



「やばいよ!!急がないと遅刻だって!!」



「ちょ、ちょっと待って・・・!!」






自分でも驚くくらい大胆に


の掌を掴んで走り出す






少しでもキミが笑ってくれるなら







「10代目急がないと!

 おい、遅ェんだよ!!10代目の手を煩わせるんじゃねえ!」



「う、わっ!!

 ちょ、隼人?!押さないで・・・・!!」



「ははっ、ほら走るぜ!!」



「うわああああ!!そんな引っ張んないでってば!!」







覆う空、太陽、雪解け








ツナは、きっとこういうことに敏いと思います←勝手な妄想

それにしてもこのツナ誰\(^0^)/

そして話が掴めない気がするスランプですかね

いや多分もともと(ずーん)