「僕は貴方の事が好きです」



「は?」




「僕は貴方のことが好きです」



「世界中の何よりも」



「僕は貴方を愛し続けます。貴方が僕に愛をくれなくても」





突然骸から告げられた言葉

そして次々に私に向かってくる止めどない言葉の濁流

飲み込まれそうになってしまった私は、寸前で踏みとどまって思考という名の浮き輪を手にする


骸が、私の事を好き?

何を突然


本気で言っているのだろうかと思案するものの、ニコニコと笑顔の骸の表情からそんなことは読み取れない。


骸の腹の底を読めない私は、訝しげな表情で骸の顔を見た

そして骸は、笑顔のままで再び言葉を口にする






「貴方も僕を愛してください

 いえ、愛さなくてはなりません」






は?何を言ってるの

愛さなくてはならないって、意味が解らない






「貴方は僕を愛さなくてはならない

 だって、僕の心は貴方に奪われてしまっているんですよ?

 理不尽ではありませんか。一方的に奪っておいて」





私は奪った気なんて無いよ

理不尽なのはどっちだ。






「分かりましたね?」







理不尽モラル

(全然分かんないし、分かりたくないよ)


 

 

Ma un sentimento e contento. Grazie.
Un sforzo e fatto tanto quanto possibile.


でも気持ちは伝わったよ。ありがとう
努力はしてみるよ