「貴女は僕の事をどう思っているんですか?」






自分でもいきなりだとは思った。

けど聞かずにはいられなかった。




とても愛しくて、愛しくて、狂おしいくらいに愛おしくて 

腕に閉じ込めて放したくないほどに愛おしい君が、自分をどう思っているのか気になった


ただそれだけの好奇心






彼女は、不思議そうな顔をして、数秒の後に一言






「私にとって、骸は大切な

 ファミリーの仲間かな」






どれだけ残酷な一言だろう


それは、貴女が僕を一人の男として見ているわけではないという事


貴女はそれを解っているんですかね?








彼女に僕を一人の男として認めさせる事を考えるよりも先に


僕の体は、彼女から離れる為に動き出していた












僕の想いが伝わらないなら

(一緒にいるのも時間の無駄、ですかね)