トラブル・メーカー彼女
「日番谷たいちょー!!」
目の前に我らが十番隊隊長日番谷冬獅郎を見つけ思わず叫ぶ。
すると、日番谷隊長はくるりと後ろを振り向いた。
「言われてた書類、終わr・・・うおぉっ!!」
ドシャッ
書類を片手に走って隊長に駆け寄ると、隊長の目の前、何も無い、キレイに掃除された十番隊の廊下で見事にずっこけた。
日番谷隊長のほうを見上げると「またか・・・」というような目で見られる。
「いったー・・・・」
「はぁ・・・。お前もっと落ち着きをもって行動しろ」
「ふぁい」
「なんだその気の抜けた返事は。まぁいい、で?書類はどうした」
「あ!そうだ!書類、書類・・・・・あーっ!!」
当初の目的を思い出し、書類のはどこだと辺りを見回す。
そして私の目に映ったのは、先程の転倒でぐしゃぐしゃになった後にいたる所がビリビリになっている、私の努力の結晶。マイスイートハニー書類だった。
「ノォーッ!!!書類がっ!!」
あまりのショックにその場にうずくまり、手でバシバシと床を殴りつける。(痛い)
「落着け。で?何の書類だったんだ」
「うっ・・・ひッく・・・『日番谷隊長の謎を解き明かせ☆調査ファイル』・・・」
「なんだその書類は!!んな書類を作れとか俺は言ってねぇぞ!!」
「おっといけね☆これは、極秘です」
「極秘じゃねぇよ!いつかあばくからな!」
「あばくなんて・・・ナニをする気ですか?」
「頬を赤らめるな!・・・で?本当は何の書類だ」
「上への報告書類です。提出期限がやばくて半分でっちあげながら徹夜してがんばったのに・・・」
「でっち上げたのか!?報告書類って・・・しかも提出期限がヤバイだと?!いつだ」
「今日・・・」
「バカだろ?!、お前!!バカだよ!!」
「んな、バカバカ言わなくてもいいじゃないですか!泣きますよ!?」
「別にお前が泣いても俺は困らねぇからな」
「うわーん!そこ行く死神の方々聞いて下さい!!日番谷隊長が、いたいけな女性死神に手を上g「叫ぶな!嘘をつくな!!」
「・・・はぁ・・幸いまだ時間はある。残業でもすればまだ間に合うだろう」
「一人じゃ無理です!」
「分かった・・手伝ってやるよ・・」
「やったー!ありがとうございますっ!!」
あまりの嬉しさに満面の笑顔を日番谷隊長に向けた。
すると、日番谷隊長は少し照れたように頬をポリポリとかいて
「さっさと行くぞ」
と言って私に背を向けてスタスタと隊主室のほうへ歩き出した。
午後11時30分
「ふぃー・・やっと終わった・・・」
長時間机と向き合っていた為疲れた私は、思わず声を上げてしまう。
「誰のせいで遅かったと思ってるんだ。」
すると、どこか怒っている日番谷隊長の声が耳に入った。
隊長は、私が書類と格闘している間にもずっと隊主室に居てくれた。
「私が何かしたって言うんですか?」
「言うに決まってるだろ!隊主室の書類で紙飛行機作って飛ばすし、しまいには簡単な文章を間違えるし!!」
「うー・・・それは、長時間労働は私には向かないんですよ・・・それに、言語能力が無いのは親譲りです!」
「えばっていうな!後は、コレを持って行けばいいだけだな」
と言って日番谷隊長は書きあがったばかりの書類の束を持ち上げる。
「ハイ!んじゃあ、私パパッと行って来ます!!」
隊長の持っている書類の束に手を伸ばすとヒョイとかわされる。
「何で避けるんですか!?」
「お前が今朝、自分でやった事を忘れたのか?」
隊長に言われて「あ」と言葉に詰まる。
そう、私は何も無い廊下で見事にずっこけた。そう、何も無い廊下で。(しつこい)
「で、でも・・誰が届けるんですか?」
「俺が一緒に行ってやる。俺が書類を持っていれば大丈夫だろう」
「あ、ありがとうございます!」
「ほら、急ぐぞ。もう時間が無い」
隊長は、そう言って隊主室の扉の所までスタスタと歩いていく。
ちょうど扉の前まで来た所で私は、隊長を呼び止めた。
「あの・・・隊長」
「何だ」
「どうして・・私の為にそこまでしてくれるんです?」
「別にお前の為って訳じゃねぇよ。また、すっころばれたりして俺の時間と労力の賜物のこの書類をボロボロにされたくなかっただけだ」
「さいですか・・・」
隊長の言い草にがっくりとうなだれる私。
確かに、確かにそうだけど!
「でも・・・まぁ、と居るのが楽しかったってのもあるけどな・・・」
「へ?隊長、今何て言ったんですか?聞こえなかったんで、ワンモアプリーズ」
「なんで最後だけ英語なんだ。別に、何でもねぇよ」
「何なんですか!?ホントに、気になるんですけど!!」
「あーもう、うっせぇよ!!ほら、さっさと行くぞ!」
あとがき(という名の平謝り)
桜様!たいへんお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした!!
という訳で、この作品を書かせていただいたのですが・・・
リクエストに「ギャグめ」と書いてあったので、意気揚々と
「よっしゃ!書くぞ!」と書いていたのですが
名前変換が少ない・・・
桜様コレは名前変換小説ですので。
ホント駄文ですみませんっ!!
こんな文章ですが、煮るなり焼くなり好きにしてやってくださいませ!!
それでは、ごまでした!!