「あのさー」
の呼びかけに皆は振り向いた。
「何だよ」
「うん、せっかく水着の称号あるんだしさ、スパだけじゃもったいなくない?
海とか行ってパーッと遊ぼうよ!!」
壮絶!砂浜の攻防戦!!
「うんうん!アニスちゃんさんせ〜い!!最近、戦ってばっかだったしね〜」
との言葉にアニスが同意する。
「いいんじゃないか」
「そうですわね。偶には、息抜きというのも必要ですわ」
「仕方ないですねぇ。それじゃあ行きますか」
「あれ?珍しく大佐が何も言わない・・・」
「いえ。言いたい事は山のようにあるのですが、このままだと物語が進行せずに終わってしまうので言わなかっただけですよ」
作者に対するジェイドの物凄い悪意のこもった言葉をスルーしルークたちは
「海かー・・・俺行くの初めてだな」
「ミュウもですの!」
「私も・・・魔界には海なんてなかったから・・・」
と口々に海への思いを募らせている。
「よしっ!!話もまとまった事だし、さっさと行こう!」
はスキップをしながら、ノエルに海へ行ってもらうよう頼む為にアルビオールまで行くのだった。
「海だ〜!!!」
水着姿になって、海に出たとたん叫びだす。
「へ〜、これが海か・・・近くで見るとホントにキレイなんだな・・・」
「ご主人様!ミュウも初めてですの!とっても、キレイですの!!」
「(ミュウ可愛いVvv)ホント・・カワ・・じゃなくて・・キレイね」
「いやぁ、皆さん若いですね〜」
「ー!!こっち来てー!!」
と、アニスがを呼ぶ。
「なになに?」
「一緒にさ、ビーチバレーしようよ!」
「おぉ!!いいね!やるやる!ティア達もおいでよ〜!」
手招きをしながら皆を呼ぶ。
だが、次の瞬間皆に混じってレギュラー顔で近づいてきた人物には
「いやあぁぁぁぁぁぁ!!!!なんか!なんかいるぅぅぅ!!!!!」
と叫んだ。
なんだ!?とが見て叫んだ方を皆が見ると、そこには海草まみれのヴァンデス・デルカ・ムスト・フェンデが。
「師匠!!?」
「兄さん!?なぜこんな所に!!?」
「ふっ・・・実はふと海に行きたくなってな・・・。
別にたちの会話を、最近見につけたADスキル「ストーカー」で聞いていたわけじゃないぞ」
「聞いてたのかよ!!んな、どうしようもないほどくだらねぇスキル身につけて此処までついてくるんじゃヌェエ!!」
突然現れたヴァンは、自分の行動を「お前バカだろ」と言いたくなるほどに暴露し、
存在してることが許せないようなADスキルを身につけていた。
「ふ・・・ここであったのも何かの縁だ。さぁ!!!私と砂浜の恋をエンジョイ☆しようではないか!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!何か、両手広げて迫ってくる!!キモイヨー!!!」(号泣)
「嫌がられると余計にそそられる・・・!!フォーリンr「インディグネイション!!」「フォーチュン・アーク!!」フゴォッ!!」
両腕をバッと広げてバックに花しょいながらに迫るヴァンデス・デルカ。
ソレを見て号泣するにさらにハァハァ言いながら迫っていくヴァンに見事ティアとジェイドの秘奥義がクリティカルヒットした。
プスプスと音を立てていい感じに焼け焦げる神託の盾騎士団総長。
「まったく・・兄さん。いいかげんふざけてるとすりつぶすわよ」
「貴方という人は・・・ここらでいい加減止め刺しときましょうか」
ティアは妙にドスの効いた声で自らの兄に「次は無い」と死の宣告かまし、
ジェイドはジェイドでどこからともなくメス取り出して殺害予告。
キラリと光るジェイドのメスとティアのナイフが本気と書いてマジとよむコトを物語っている。
「っ・・・・!」
「ん?どうしたルーク?」
「いや・・・また頭痛が・・・」
「今度はなんだろうな」
ゴゴゴゴゴゴ
「なっ、何だ?!」
どこからともなく地響きのような音に反応し皆あたりをキョロキョロとうかがう。
暫くしてから音は止み、続いて聞こえてくるドドドドドという音。
さっきの地響きのような音は遠くの方で止まったが、今度の音は確実にこちらに迫ってきている。
「今度はなんですの!?」
「この音どんどんこっちに近づいてるぞ!!」
とっさに皆各々の武器を構え戦闘態勢に入るが
「おい!屑が!!とナタリアになんて格好させてやがる!!」
「まったくだ。ティア!お前も恥じらいというものを持て!!」
やってきたのはモンスターでもなんでもないなぜか水着装備の六神将だった。
「何でアッシュがここにっ!?」
「水着装備に海といえば遊びに来たに決まってるだろうが!!この出来損ないが!!」
((いや・・そんな小脇にイルカちゃん抱えて言われても・・・))
「閣下?!このような所で何を?」
「あぁ・・・リグレットか・・・をストーキングしていたらココに辿りついたのだ・・」
リグレットに問われあっさりストーカー事実を認めるヴァンデス・デルカ。
「ストッ!!何をなさっているんです!閣下!!」
ドンドンッ!!
「フゴァッッ!!・・まったくお前は容赦がないなリグレット・・・お前達はどうしてココが分かったのだ・・」
「まだ生きてたか・・・アッシュがレプリカとの回線を繋いだら、偶然水着姿の達が視界に入ったらしくそれでここに」
((あぁ・・・それでさっきの頭痛か・・・))
リグレットの譜業銃をモロに喰らった筈なのに、まだピンピンしているヴァンにリグレットは舌打ちをした。
さり気に言った言葉は聞かなかったことにしたい。
「アニス!!イオン様の仇っ!!」
「アリエッタあんたになんか負けないんだから!!」
「教官っ・・・」
「ティア、お前が居るべきなのはこちらだ」
「ジェイド!!今日という今日は私のこの、スーパーゴージャスで美しい譜業で叩きのめしてさし上げますよっ!!」
「おや?あなたごときに私が倒せるとでも?」
「ラルゴ!!」
「ふんっ、王女様が俺に何の用だ」
「あんたには仮があったね」
「なんのことだか、俺は覚えて無いんだけどね」
「屑が!!今日こそ決着つけてやる!!」
「アッシュ!」
「あ〜ぁ、何でこうなるのさ?私だけ蚊帳の外って感じ〜」
「ッ!!お前には私g「殺劇舞荒拳!!」「アカシック・トーメント!!」「死んじゃえ!!イービル・ライト!」パゴフォッ!」
またしてもに迫るヴァンに、争っていたティア達の攻撃が一斉に降り注ぐ。皆殺る気十分だ。
「屑が!!に近づくんじゃヌェえ!!」
「懲りない人ですねぇ・・・」
「総長・・・アリエッタのに触らないで・・・」
「ヤローテメーぶっ殺す!!」
「兄さん・・・さようなら」
「閣下、に手を出そうとした罪償ってもらいます」
「総長もバカだね」
「わたくしのに手を出さないで!」
ぽきぽきと指を鳴らしながらヴァンに詰め寄る一同。
リンチ体制バッチリである。
「ま・・・待て・・話せばわかr・・ギャアァァァァァアッ!!」
そして今、この普通のビーチにヴァンの悲鳴がこだました。
余談だがヴァンのこの叫びは、地殻にまで響いていたそうだ。(byローレライ)
「はぁ・・・皆楽しそうだし・・行こっか、ミュウ」
「はいですの!」
あとがき
今村 結女様に捧げる(と書いて押し付けると読む)相互記念夢。
リクエストがアビスキャラでどたばたギャグということだったので書かせていただきましたが
ミュウ落ちっ!!?
最後の方とかおっそろしい程の酷い仕上がり・・・
こんなごまですが、これからもよろしくお願いします!!