TRICK OR TREAT
 〜お菓子をくれてもいたずらはしたい





「ふあ・・・よく寝・・・・た・・・・」



いつもどおりの朝の目覚め。


しかし、の目に飛びこんだ光景はいつもどおりというわけではなかった。




おはようございます、」(笑顔全開)



ぬぉおおおおおっ!!!アレンッ!なんで、ここにっ!



「いやだなぁ、
昨晩は燃えたじゃないですか・・・



うそつくんじゃねぇよ!!おまっこのサイトに来て下さってる方々は清いお前を求めてるかもしれないだろ!?



そんなこと知った事じゃありませんよv




やめて!サイトに来てくださっている方々を減らさないで!

 っていうか、お前が私の部屋に乗り込んでいる事がこのサイトでは当たり前になりつつあるのがイヤでしょうがねぇよ!!




これも愛ですよ




んな愛はいらん。全身全霊をもって謹んでお返しさせていただきます」




「それは残念ですね・・・では、から愛を貰うとしましょう」




お前にやる愛は、1ミクロンも無い。つかいい加減突き落とすぞ




イヤよイヤよも好きの内っていうでしょう




どこで覚えた、そんな言葉っ!!悪代官っ?!




そんなにじりじりと詰め寄る、
見た目0円スマイル好少年アレン。


にどんな暴言吐かれてもくじけません。(ぇ




「(くっ・・・ここまでかっ!?)」(大げさな)



ふっふっふっ・・・・」(←悪代官風アレン



迫り来るアレンに恐怖を覚えたは、その場でぎゅっと目を瞑った。




「(くっ・・・!!)」



TRICK OR TREAT?



「は?」



「ですから、TRICK OR TREATですよ。
お菓子くれなきゃイタズラしますよv




にっこりと効果音がつきそうなくらい笑顔のアレンだが、
背後にはしっかりバッチリブラックホール背負っていらっしゃる。(怖っ


お菓子を渡さなければ本当にイタズラされそうだ。



イタズラどころではすまないだろうが・・・




「わ・・・分かった・・・ほら、これでいいでしょ!」



ポケットから飴を取り出しアレンに差し出す。



しかし、アレンはそれを受け取ろうとはせずににっこりと笑みを浮かべたままだ。




「え・・・ちょ・アレン?お菓子あるよ?」



「いいえ。僕がほしいのはお菓子ですけど・・・もっと甘いんですよねv」



にっこりと微笑んだままのアレンはすっと手を伸ばしての頬をなぞる。




「ねv」



「ねvじゃねぇよっ!!!」



身の危険を感じたは、その場からイノセンスを使って逃げさる。


そのときのの速度は、リナリーを超えていたらしい (by 科学班一同

















「っ・・はぁ・・疲れた・・・・」




「お。めーっけv」




うひゃぁっ!!!




「そんなに驚かなくても・・・」




「あ、ラビか・・・ビックリした・・てか私のこと探してたわけ?」




「あ、そうだった!!、TRICK OR・・・」




「はい、飴」




イヤ・・・最後まで言わせてほしいさ・・・




ハイ、あめ




ってか、俺がほしいのは・・・




いいから黙って飴を受け取れ




ハイ・・・・




ラビ撃沈。












「ったく・・・どいつもこいつもっ・・・!!」



怒りをにじませながら廊下を歩く



そのあまりの勢いに、に寄り付くものは居なかった。





「お。神田じゃーん」




「なんだ、お前か」




「なんだとは随分なあいさつだね」




「別にどういう反応をとろうがお前には関係ないだろ」




「はいはい・・・そういうと思ったよ」




「ふん・・・じゃあな」





「アレ?神田は言わないんだね」




「何をだ?」




「今日は、ハロウィンだよ。Trick or treat?って」




「あぁ、それか。俺はそういうのには興味ねぇ」




「だろうね。私も、ハロウィンにはいい思いがまったくと言っていいほどないよ」




「何かあったのか?」




先程あった一連の出来事を思い出し、は顔面蒼白になる。


それを見た神田は、一応は心配してくれたようでに問いかけた。




「いや・・・なんでもないよ・・・あ、そうだ、神田が言わないんだったら、私から。Trick or treat?」





「あ?俺は菓子なんて持ってねぇぞ」




「うん、そう思ってた。ってことでイタズラ決定v」




じりじりと詰め寄る



それを見て後ずさる神田。




「なっ・・ちょっと待て!!」




「イタズラは受けてもらいますv」




ちゅっ




は神田の頬へキスを落す。




神田のほうは、未だに何が起こったのか分かっては居ないようで目を白黒させていた。




「はい、イタズラ完了ッ!じゃね〜神田。ハッピーハロウィンv」




「なっ・・・オイ、っ!!」




一人残された神田は頬を赤く染め、遠ざかっていくの背を見つめていた。




「ふん・・・////」



くるりと踵を返すとそこには



アレン様とリナリー嬢、そしてラビがイノセンス構えてたたずんでいた。



殺気振りまきながら仁王立ちとは、恐ろしい光景である。(まったくだ。







神田・・・幸せそうですね・・・今日という今日は、死んでもらいますv




神田、よくもあなた私のカワイイをたぶらかしてくれたわね。死を持って償いなさい




「ユウッ!!
うらやましいさっ!!




「なっ!お前ら、何してっ・・・!!」




「「「
問答無用ッ!!!」」」






その日、なぜか教団の一部が抉られ、焼かれ、大破していたそうです。







甘いお菓子と一緒に 
  
 甘い恋はいかがですか?



願わくば あなたも

 HAPPY HALLOWEEN