MAKE UP!!






「ヒマね・・・」



「うん・・・ヒマ・・」



「ヒマですね・・・」




ヒマヒマと談話室で連呼しているのは、・リナリー・アレンの3人。

いつもならすることばかりで大変なのだが、なぜか今日に限ってすることはこれと言ってない。

神田は恋人六幻の手入れに没頭しているし、ラビは本を読んでくつろいでいる。

特にすることの無い3人は、ソファーに座ってぼーっとしていた。









「んー・・・・」



「どうしたの?」



「どうしたんです?」



「いや、アレンもラビも神田も結構さわり心地よさそーな髪してるなーと思ってさ」



「「「は?」」」



のいきなりの発言にラビも神田もそれぞれやっていたことを止めて

一斉にのほうを見る。



「だってさーアレンは見た目さらさらしてるでしょ?ラビはふわふわして気持ちよさそうだしー
 神田は見るからにきれいな髪じゃん」



「いや・・・なに言ってるさ・・・」



「確かにいじったらおもしろそうね」



「リナリーまでっ!?」



「という訳で・・・ちょーっといじらせてv」



じりじりとアレンたちに詰め寄るとリナリー



「ねっ、お願いっ!!」



が両手を顔の前で合わせて頼むとアレンたちは渋々ながらも了承してくれた。




 

 

「おー本当にさらさらだー・・いいなぁ〜」



「ありがとうございます。の髪もキレイだと思いますよ」



「ありがとう。ね、アレン少し結んだりしてもいいかな?」



「いいですよ」





先程渋々といった感じで了承したアレンだったが


実際に髪をいじられていても、不思議といやな感じはしない。


むしろ気分はいいといっても良かった。





「よしっ!できた!!」



「どうなってるんですか?」



「んー?ちょっと待っててね〜今神田達の方もいじってくるからv
 
 鏡見ちゃだめだからねv」




「ハイ・・・」




またしてもの笑顔には反論も出来ないアレンだった。













待つこと10分程・・・




「アレーン!!神田たちも終ったよ〜」



「あ、ハイ・・・ぶっ!!!




によばれくるりと振り向いたアレンは目の前の人物達を見て思わずふきだした。




っは!モヤシ、みっともねぇな。なんだその頭は



ツインテールに言われたくないですよ神田





そう、神田の今の頭はツインテール(リナリー仕様)だった。


ついでにアレンはというと、髪の毛を上のほうで少しだけ結わえたものである(わかりにくっ


ラビは、というとアレンの2つバージョンだ。


なんというか・・・異様な図である。






3人ともかわいいよv



「ホント、
もうこのまま写真に3人を収めてゆすってやりたいくらいにカワイイわv



「「「(それは褒めてんのかっ!?)」」」




今、3人の心が一つになった。(ぇ





、さっさと直せ」



「え〜なんでよかわいいのに〜」



こんなんで外に出れるかっ!早く直せ」



「ちぇーわかったよ〜」





神田に言われて渋々神田の髪を結わえていたリボンをがほどこうとすると


ばぁん


と音を立てて談話室の扉が開く。





皆ーっ!!仕事がは・・いった・・よ・・・



・・・・・・・パシャッ



入ってきたのはコムイだった。


コムイは数秒の沈黙の後、懐からカメラを取り出し


見事固まっている3人の姿を写真に収めた。





あははっはっは!!!じゃ、司令室でまってるからさー!!



「「「
待てっ!!」」」




コムイはいいながら、カメラを引っさげ
音速で逃走した。


もちろんそれをアレンたちが許すはずも無く、談話室からでてコムイを追いかけていった。






「あーあ・・・行っちゃった・・・」



「髪あのままなのにね」



「あとでコムイに焼き増ししてもらおう」





当然この壮絶な鬼ごっこは教団の人間にも目撃されており、


アレンたちのあの姿は、誰が言いふらすでもなく


自らがその姿を皆にさらす結果になった。









終われ