ありがとうを、君へ










「いらっしゃい、神田」





「・・・あぁ」






黒の教団の一室。

とある少女が使うこの部屋

そこに神田ユウはいた。


神田は少女の言葉に相変わらず無愛想に答えると、そのまま手近にあった椅子に少女の言葉も待たずに座る。

少女の方は、それで気分を害した様子も無くただ柔和に微笑んでいた。

どうやら慣れているらしい。





「任務は終わったの?」



「あぁ、楽な任務だったからな」



「そう・・お疲れ様。

 怪我はしてない?」



「・・・お前の方こそ、体は大丈夫なのかよ?」





神田の言葉に、少女は困ったように口元に笑みを浮かべる。



そう、彼女――は病を患っていた

神田が来訪しているというのに、彼女の体は上半身だけを起こしてベッドの上だ


神田は任務の無い日や任務が終わった後は必ずココに来る。

彼女の病状を案じてだ。



神田はそのの曖昧な表情に、眉間に皺を寄せた

はその神田の様子に、慌てたように言葉を紡ぎだす





「病気は良くなってきてるんだけど、ちょっと熱が出てきちゃって・・・」





「ばっ、お前それならしっかり寝てろ!」





の言葉に神田は慌てて椅子から立ち上がり、起こしていたの上体をベッドの上に横たわらせる。

は慌てた神田の様子に、笑いながらも布団をしっかりと体に掛けた





「神田」





「・・なんだ?」








「いつもありがとうね。




 感謝してる」










「・・・いきなり何言ってやがる

 いいから早く寝ろ」






額に置かれた神田の暖かい手の平を感じながら、はそっと瞼を閉じた

 

・・・早く良くなれ

 俺は、お前が苦しんでる姿はもう見たくねぇ」


静かに眠るを見つめながら、神田は1人そう呟いた

 

 









懺悔



様へ捧げます。

ホント時間掛かった割りに駄文で申し訳ありません・・・;;;

ネタが・・・なかなかネタが浮かばなくて・・・

もう言い訳のしようもございません;;


また、リクエストありましたら承らせていただきますので

なにかありましたらどうぞ、お待ちしております。


リクエスト、ありがとうございました!